「雪崩の世界から 新田隆三著」を読んで ~荒波の中を生きる~
この1冊だけは読んでおかなければと購入したのが1年前…
日々の仕事に追われて読めなかったところ,お正月休みにようやく読むことができました。
『スイスは兵器として雪崩を用いていた』といった話や『雪崩と森林の関係』のように,
大変に興味深い内容が満載でした。
とりあげさせていただきたい箇所は多くあるのですが,
読ませていただいた中で,私がとくに感じたのは,
『災害に遭わないためには何をすべきか』,『災害に遭ってしまった場合の最善策は何か』ということを,
グループ全員(とくにリーダー)は考えなければならないということでした。
話は飛躍しますが,登山をされる方で『山登りは人生そのもの』という表現をされる方がおられるように思います。
『汗水流して働いた後の飯はうまい』ことであったり,『頑張ればご褒美(キレイな景色)がえられる』といったことを
指してのことかと思いますが,これは『雪崩』にも当てはまるように感じました。
生きていくうえでは様々な落とし穴があります。大きなところでいえば,地震・火山といった自然災害に遭うことなどですが,
小さなことでは,不注意で花瓶を割ってしまう,友達にそそのかされて投資で損をする,何気ない一言で家族を傷つけるといったことや,
魔が差して飲酒運転で捕まってしまうといったこともあるでしょう。高校生であれば,誤った学校生活(勉強方法)で
3年間を過ごしてしまい希望する進路に進めないということも,落とし穴にはまってしまう例かと思います。
人生,『山あり谷あり』でどちらに進めばよいかわからないことも往々にしてあるかと思います。
そうした時は,とりあえず何かやってみるということも一つだと思いますし,山で遭難をしてしまった時のように,
焦らずエネルギーを温存して,チャンスを待つのも一つかなと思います。
山でも人生においてでもそうですが,遭難せずに楽しく過ごすためには,
信頼できるリーダーに付いて自分を磨くことが必要ではないかと思います。