ナマケモノー【”余計なことをしない”という戦略】
人間の社会だと,
広く動いている人が人生を謳歌していて幸せそうな人に感じます。
イッテQとか,ブラタモリとか,家族に乾杯とか,
出演者の皆さん幸せそうですよね。(大変なお仕事だと思いますがm(__)m)
それに,頑張って,努力して,
音楽やスポーツで人の上に立つことを生きがいにされている方も多くおられるのではないかと思います。
一方で,学校に行けなく引きこもりになってしまった方や,
楽しみのない田舎でひっそりと暮らしているような方を見ると,
”もっといろいろとやればいいのに”などと思ってしまいます。
本気で言っているわけではありませんが,
現代は,明るいこと(ポジティブなこと),人と違う新しいことをやること,
仕事や趣味で成果を上げることを正義としすぎているような気がします。
世の中の人は,『人生は一度きりだから,謳歌しないと』という言葉に踊らされすぎてしまっているのではないでしょうか。
人(とくに日本人)は,人の目をすごく気にします。
キリスト教圏の方たちが,教義を指針に生きているのに対して,
日本人は,お互いを監視し合って生きています。
それで,ホンダのバイクとか,ジブリ映画とかできているので,
いいシステム何だろうとは思いますが,
幸せなんでしょうか。
スマホで常に友達とつながっていられるのは楽しいです。
でも幸せなんでしょうか。
僕は,多動なので,マグロみたいに常に動いていないと,
落ち着かないですし,お正月とかに人に合わないで籠っているとどんどんネガティブになっていくので,
ダメなのですが,
世の中に怠け者がいたっていいのではないかと思います。
”怠け者”という言葉からはネガティブなイメージを受けますが,
この概念も変えていった方が良い気がしました。
そもそも『人生に目的』なんてありません。
ラジオ体操しなければ死んでしまうかもしれないですが,
マラソンはやらなくても生きていけます。
(僕は楽しいのでマラソンしてますが。)
ドレミの歌とかは歌えないと人生つまらないかもしれないですが,
超技巧でピアノを弾く必要はありません。
小学校までの勉強は必要かもしれないですが,
高校レベルの勉強の内容なんて,
一回習っても実際に死ぬまでに習ったことを利用するのは2~3回だけかもしれません。
『やれ新しいことをやれ,それ人と違うことをやれ』という世の中ですが,
勉強ができなくたって,スポーツができなくたっていいんですよ。
別になくても生きていけるんですから。
ここで,日本人である僕は,
『人にお世話になっているんだから,最低限のことはしなくてはいけない。
人に迷惑をかけないようにしなくてはいけない。』
と思ってしまうわけですが,
そう思う人は頑張ればいいです。
別にそう思わないのであれば,それはそれでよいのではないかと思います。
ナマケモノは1日10gていどの葉っぱだけを食べて,
それでできることをして生きていくようです。
人間にとっての葉っぱは,”新しい情報”でしょうか。
東大に行かれるような方は,
大量のエネルギーを吸収して,活動されれば良いです。
(心臓をバクバク動かすハチドリのイメージ?)
べつにそんなに大したことしなくていいから,
静かに暮らしたいという人はそうすればいいと思います。
(ナマケモノのイメージ?)
人それぞれ,自分に合った生き方をすればいいんじゃないのかな?